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07:00

終わらない特別業務 ―凛と残飯処理― 出張先へ向かう凛は、連日の仕事ですっかり疲れ切っていた。 列車では眠り込み、無意識に足を通路へ投げ出してしまう。 周囲への配慮を欠いた行動を年配の男性から注意されるものの、疲労と苛立ちから、凛の態度にはどこか投げやりな部分が残っていた。 そして翌朝――出張先企業を訪れた凛は、社長室へ呼び出される。 そこで待っていたのは、昨日、凛の振る舞いを目撃していたあの男性だった。 「仕事ができることと、人としての振る舞いは別だ」 本来のプロジェクトを任せる前に、社会人として基本的なことを学んでもらう。 そう告げられた凛が連れて行かれたのは、約1000人の社員が利用する社員食堂のバックヤードだった。 そこで命じられた「特別な仕事」は――大量に運び込まれる残飯の処理。 排水口を詰まらせないよう、大きな残飯を細かく潰してから流さなければならない。 そして凛に指示された方法は、靴もストッキングも脱ぎ、裸足で残飯を踏み潰すことだった。 朝、昼、そして夜。 食事の時間が来るたび、新たな残飯が次々と運び込まれてくる。 終わったと思えば、また次の山。 長時間の作業によって凛の足は赤くなり、ふやけ、やがて強いかゆみと痛みに襲われていく。休憩時間に洗っても、完全には元に戻らない。 それでも仕事は終わらない。 そして翌日には、本来任されていた新プロジェクトの企画発表が待っている。 睡眠不足。疲労。痛みとかゆみ。 集中できないまま発表に臨み、再び残飯処理場へ戻る凛。 夕食のピークを過ぎ、社員たちが次々と帰宅しても――残飯はまだ大量に残っている。 深夜0時。 そして午前1時、2時……。 誰もいなくなった食堂のバックヤードで、凛はたった一人、限界を迎えた足で残飯を踏み続ける。 「あと少しだけ……これが終われば……」 凛の長すぎる一日は、まだ終わらない――。

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